シール

面取りとも呼ばれています。一般的には、センターがペイントエリア(制限区域、ゴール付近からフリースローラインにある台形のライン)付近で行います。ガードがスローインでディフェンスを振り切れない場合にも使えます。

私のチームでは長い間、インサイドで固定できる選手がいなかったのでしばらくシールに拘って練習していませんでした。このHPをご覧になっている方の多くがインサイドプレー に拘りを持って指導されていると思います。今回、私の指導している内容を公開し、多くの皆さんからご意見をいだだき今後の参考にしたいと思っています。

動画のモデルは2年生で、身長は164センチしかありません。シールの練習を積んでいないので動きがいまひとつですが、参考にしてください。

ディフェンスが横にいる、前にいる、後ろにいる場合を想定して練習しています。

○ シールしたときの身体の向き

ボールマンと正対することが大切です。動画ではボールマンと正対した場合と縦になった場合を比較しています。どちらがパスをしやすいかよく分ると思います。レシーバーが縦になっていてもボールマンがドリブルをして角度を変えるか、パスをして直角ポストを狙うことも可能ですが今回は撮影していません。

動画

ディフェンス側の手はピンハンドと呼んでいます。ディフェンスをピンで留めるという意味です。ディフェンスが出している手は気にしません。上腕部を使ってディフェンスを前に出させないようにします。伸ばしている手はターゲットハンドと呼んでいます。パスの的です。ピンハンドはターゲットハンドと間違わないように肘を曲げておきます。ボールマンはターゲットハンドの外へパスを出します。

○ パスに対するミートのタイミング

シールができていてもパスに対してボールへ飛び出すタイミングが悪いと簡単にスティールされてしまいます。パスが出ると同時に移動すると簡単にディフェンスにスティールされてしまいます。ボールをぎりぎりまで待って、ディフェンスを押さえておいてボールに飛びつくとスティールされません。

パスと同時に動いてスティールされる状態 動画

ぎりぎりまで待ってミートしている状態 動画 パスが流れているのでちょっと分りにくいです

○ ステップスルー

ディフェンスが横についている状態からシールにはいる基本動作です。少しディフェンスを後ろへ引っ張ってから、ディフェンスの前足に腰掛けるようにして前に出ます。

動画

○ ロール

ステップスルーに対応され前に出にくくなったときに使います。オフェンスの前足をディフェンスにかぶせるようにしてリバースターンです。

動画1 動画2

○ バットフック

ステップスルーに対してディフェンスが更に前に出てきたときに、ディフェンスの後方を回って前に出ます。
この動きは直角ポストにも有効です。

動画

○ 裏とり

裏をとってロブパスを狙います。裏へのパスをキャッチする場合もシールからのパスと同様、パスと同時に動いては簡単にスティールされてしまいます。レシーバーは自分の頭上をボールが越えてからボールへ飛びつきます。

すぐに動いてスティールされる状態 動画

ディフェンスを押さえて、ボールが頭上を越えてから飛びついている状態 動画

○ ディフェンスがフルフロントしてきた場合

オフェンスはディフェンスを押し込んで、ディフェンスにふんばらせてからちょっと引いてバランスを崩させておいて前に出ます。

動画 動画

○ ディフェンスが後方でスペースを保っている場合

能力のある選手が後ろでシュートチェックを狙って待ち構えている場合です。オフェンスは後ろを振り向き、ディフェンスを押し込んでからロールします。今回はボールキャッチからたて足をやっています。

動画 動画 手を使っているのでファールぎみです。注意してください。

※ ボールマンのパスのタイミングですが、シールをしようとしている選手に対してはシールの体勢が完了してからパスを出すようにしましょう。※ シールしようとして動いているときにパスキャッチはできません。シールなのかフラッシュなのかボールマンは見極めてパスをしないとミスしてしまいます。日頃の練習で息の合ったプレーができるようにしておきましょう。
※ サイドスピンパスはできた方が良いでしょう。
※ 先にも書きましたが、ドリブルで角度を変えることも大切です。
※ シールしている選手にパスをしたら必ずその場から移動するようにしましょう。
※ ずっとシールしてボールを要求していると周囲のディフェンスに対応されてしまいます。2秒から3秒シールしてパスが来なければ移動してスペースを空けるか、スクリーンに動きましょう。

撮影日 平成16年7月3日(土)

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